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思考は熱いうちに壁ドン

みんなキモくてみんないい

はてなをはじめたきっかけ

 はてなを始めたきっかけはプログラミングにたけている人が大勢いるウェブサービスだと思っていたからだった、気がする。第一線で活躍している人たちがいる輪に入り、少しでも技術に触れていたかったのかもしれない。
 そんな淡い気持ちをもって始めてみたところ、プログラミング関連の他に多種多様な思考を持った人が大勢いることをブックマークコメントで初めて知った。
 「なんて上から目線なんだ」と思いもしたし、言い返したこともあるのだけれど、途中からその子たちのコメントを見ていると少しずつ愛着がわいていることに気がづいた。

 たとえば自分がメモ程度の気持ちでコメントをした時である。
 「他にどんなコメントがあるのだろう」と、しばらくしてブクマを見に行った。『>見当違いのコメントをしてるやつなんなの?』と自分のブクマのすぐ上にコメントがあった。少しイラっとした。文句があるならid飛ばしてこいやー、なんてね。結局相手にするのもばからしいので放置するのだが、そいつの他のブクマコメントを見ると、どう見ても私より痛々しいことを書いているんじゃないかと吹き出してしまった。そいつはどうやら「大学受験の攻略まとめ」なんて記事ばかりブックマークしていたりする。あなたこの時期に大丈夫なの?と心配した。

 次の年、そいつはまた似たような勉強の記事をブックマークしているので、どうやら思ったようにいかなかったのだろう。なにやってんだよと。批判のキレは相変わらずで、人のちょっとしたコメントに対して上から目線を投げているくせに、そいつの受験は続いているんだなと。

 変な気持ちだった。
 上から目線の妙な批判に対して当初はカチンときていたのに、100文字に満たないコメントなのに、そいつのその他のブックマークを眺めていると、いち匿名だった鬱陶しいやつだったのに、日付順のコメントを読むと鮮やかに個性が浮き上がってきた。そいつのお気に入りは100人を超えているのに、お気に入られない率はなかなかのもので、そのお気に入りをしたやつらを覗いてみてもプライベートだったりと、「おまえ友達少ないんじゃないか」と色々想像してみたり。たった小さなコメントの集まりなのに、これだけおもしろく想像できるはてなはとてもおもしろい。

 当初予定していた「すごいプログラマーのつま先にでも触れて、自分の日曜プログラミング能力を少しでも向上させよう」という気持ちはすっかり忘れ去られていた。
 上級者過ぎる人の話は自分の理解力を超えていてよくわからないといった感想しか残らなかった。「最短!」「速習!」と書かれたものを読んでみても初学者の私にとってはヒエログリフの羅列にしか見えないし、「ウェブデザインまとめ!」なんてのを眺めていても牛丼チェーン店のチラシにしか見えなかった。どうやらあの記事は凄腕が凄腕の中で見せる一発芸のようなものなのだろうと遠目から見ることにしている。おとなしく本を読んでひとつひとつ独学をしていくしかないのだろうね。なかなか世の中手厳しいわ。 

 はてなの他サービスを見てもいまいちおもしろさがわからないのだけど、コメント欄だけはとてもおもしろい。 
 はてな村民という輪の定義がどんなものか想像着かないし、ステレオタイプに想像したくもない。それなのに、コメントを眺めるのは楽しい。ユーザーに対して親しみを感じてさえいる。だからこそ「このコメントを書いたときどんな気持ちだったんだ?」という感想もときにはある。idを飛ばしてみても無言だったり、煽られたと勘違いしたのか辛口を飛ばしてきたりもあったりなかったり。 そのくせ上からコメントはやむにやまず、なかなか腰の据わった人ではないかと眺めるに徹してみたり。

 メタブ内で争っているのも徒労とは思えず、その人たちの「論破してやる!」的な諦めきれないパッションをリアルタイムで見れて「すげえ」なんて思ったりしたり。
 デフォルトのアイコンデザインでidが連番の数字でどう見てもステマ要因だろという群集合を見つけても「運営さん頑張ってねー」という感じで、結構おもしろい。このおもしろさはコメントを書かなくてもそれはそれで上から目線な話かもしれないけど、いいじゃないか。

 ブクマの機能上、はてな村民の集まりが上から目線だというのは自然の流れなんだろうね。すでにある記事に対してコメントするのだから、自分発のコメントというものでもないし。しかも時系列順にコメントがあって、先に書いた人は言い返したいことがあったとしても、別の次元(メタブ)に書きこむといった対処しかない。そんな制限のなかで起きる文化はなかなかおもしろいです。

 その補完としてブログが機能してもいいんじゃないかなと。
 上から目線の補完としてね、自分発をやってもいいかなと。どうせフルボッコすらされずに、上から目線すらされずに、はてな村の路上で転がっている石ころ程度なんだろうけどさ。はてブロが招待制だったときに必死に物乞いしても誰一人招待してくれなかった程度の小さい存在だからね。その程度ですよ。
 最近、上から目線なやつほど自分から発信してみろよって思いがある。叩いて叩かれてがおもしろいじゃないか、なんてね。先ほどの「受験勉強の仕方まとめ」なんかをブクマしている子も書けばいいのに。
 おもしろい子に限ってコメントだけだったりする。 

 さて、私自信が何か書こうと頭をひねったところで、大しておもしろいことはないだろうし、自分の知識でかけることなんてたかが知れてるし、肩肘張って「プログラム勉強!」というタイトルをつけてみてもすぐやめちまいそうな勢いなので、とりあえずははてなを始めたきっかけでも書いてみようとぱしぱしキーを叩いてみた。
 はてなの新しいサービスに期待をもっても仕方がないし(今は村民の動向が気になって仕方がない)どうせならもう世紀末のようなid飛ばし合いのガチンコ対決とか見てみたいかなあ。個人的にはそういったサービスを所望するよ、人がいなくなりそうだから当然却下だろうけどさ。

 今のところ、はてブロという名の露天風呂に浸かって、村民がはき出す星を眺めていたいかな。

 結局この気持ち悪いはてながちょっとだけ好きということです。